何処に立って歌を歌うかについて

FJSも随分サウンドがまとまって来ました。これは皆さんが夫々のメンバーの声に耳が慣れ、全体のハーモニーを耳の中で予測して歌えるようになって来たからです。

歌っている最中に、次の小節、次のフレーズで出てくる、全体のサウンドに対する予感が持てるようになれば、コーラスの楽しさは倍になります。リズム、テンポに対する感覚が必要なことは言うまでもありませんが、これがあるなしは別として、意味するところは早くから自覚してきたことでしょう。

次に身に付けて頂くのは、譜面が表現しようとしている、コード(和音)の展開に対する感覚(ANTICIPATION)と言う段階になります。 これが感覚的に掴める様になると、本格的なジャズワールドの入り口に立てることになります。

理想は全員が同じサウンドを耳の中に持って、同じリズム感で歌をドライブすることです。

既にジャズヴォーカルに関しては、十分な素養を備えたメンバーも少なからずおられますが、コーラスには追加すべき新しい部分があります。それをサウンド(に対する感覚)と私は表現しています。一人の声では絶対に実現出来ない世界です。

ここまで申し上げればどんな基本が重要かもうお分かりでしょう。

1.自分のパートに責任をもつと共に、他のメンバーの声を認識して歌うことが大切です

FJSのメンバーが全員揃って練習をする機会がないと お互いの声を耳で確認する機会は永遠になく、従って全体のFJSサウンドについても、誰も予測も想像も出来ません。 もちろんFJSサウンドなど作りようもありません。

2.自分の立ち位置を考えることも重要

どこで歌っても正確に歌えばよかろうだけでは不十分です。 パート毎に全ての点を揃えて歌うことも大切で、そのためには、パート毎に中でお互いの声が十分聞き合える位置取りが重要です。 時々お互いの立ち位置を交換してみると分かるでしょう。 考えたことありますか?

大合唱団では立ち位置を決めることも重要で、それを守ることも決まりになっているほどなのです。 オーケストラの専用練習場では、椅子の位置もそれに座る奏者も決まっていて変ることはあり得ません。

本番も同じです。 知ってました? 全てそれなりの必然性があっての事なのです。

3. 次にパート同士で音を聴き合うこと

そのためには各パートの立ち位置、間隔も重要になります。何となくその辺に立って、皆で指揮者の方を向いて歌うだけでは練習の効果はあがりません。

そのうちスクランブルに立って(パートを無視して各人入り交じって)練習もします。 全く違う感覚になります。

あなたはソロで歌うとき、ピアノしか聴こえない位置に立ちますか。 ドラムだけ聴いて歌えますか? あなたが立つ位置は一つしかないはずです。

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もう一つ、練習中のおしゃべりは勘弁して下さい。

無論練習の妨げになるからに他なりませんが、それより、いい音楽、いいサウンドを求めて集中しているはずなのに、その無神経さ、鈍感さが我慢ならないのです。

BREAKの時大いに賑やかにやりましょう。

くりG

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