感じさせる歌が唄えるか

いろいろな歌手が唄っているところを聴いていると、「あぁ、この歌はxxxの歌を聴いて覚えたのだな」「xxxの唄い方のマネだな」と感じることがあります。自分の歌としてこなれていないからです。

時には、それが露骨に判ってしまいます。そういう時は面白くないでしょ?

皆さんはいかがですか?

私の友達の歌手に、黒岩静江(スージー)という人がいます。札幌のライブハウス、Day By Dayのオーナーをしています。1996年に先輩の紹介で、札幌に行ったとき彼女に会ってきました。

初めて聴くときは、わたしも少々厳しい耳で聴きます。あらを探しているんですね。彼女の「あら」はちゃんとありました。東京に帰ってから、手紙で長々と書いて送ってやりました。どんな「あら」だと思いますか。

ここでは、それが主題ではありません。唄う姿勢、ハート、気持ちの問題です。彼女の歌には温かいハートとメッセージが一杯あるのです。人生があるのです。心の奥底から唄うので聴く者をひきつけます。わたしはスージーの歌にしびれます。北海道では障害者や恵まれない人達のチャリティを盛んにやっています。すばらしく優しい人です。

アドリブも凄いです。いろんなフレーズをポケットに沢山持っているのです。それも人真似ではありません。「こうも唄える」「ああも唄える」って、札幌の彼女の店のバー・カウンターをはさんで、やって聞かせてくれました。そういうフレーズが、唄うときにAがでたり、Bが出たりするのです。

2003年は2回ツアーがあり、東京で2回のライブがありました。もちろん両方聴きに行きました。よかったです。一度、皆さんに聴いてもらいたいと思う歌手です。

「また、手紙を書くからな」と別れ際に言ったら、「また、おこられるのかなぁ」・・・「おこるもんか」

勉強を重ねる歌手です。並大抵ではないことがよくわかります。

今年、東京に来たら逃さず聴いてみてください。あなた方が、何も感じないとしたら、もう歌なんかやめなさい。と言いたいくらいです。

歌で人に「何か」を感じさせることが出来るシンガーになることを心掛けて欲しいからです。「スイングしなけりゃ意味が無い」と言いますが、不感症の歌はもっと悪いです。

わかGが書いた彼女のページは http://ozsons.jp/daybyday.htm にあります。

 

わかG

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