FJS文集

沢村まみイヤーコンサート
2011/5/30

石井 柚季


沢村まみさんのイヤーコンサートに出演させていただきました。

当初の予定では、練習はたったの4回、曲はエンディング含め6曲。譜面はなかなかそろわないし全体像は見えない。プロの舞台に上がらせてもらうのにこれではとても太刀打ち出来ない!思えば不安だらけの出発でした。メンバーの意識もまちまちで、これは引き受けて大丈夫なのかと本気で悩んだ時期もありました。

当日の写真を見てお分かりのように、バックコーラスと言っても結果的には、演出上大変存在感のある立場に立たせていただき、本番を迎えるにあたり、素人の寄せ集め的な雰囲気から一変、プロのコーラスグループ的な意識の変化がメンバーに起きていたと思います。

本番1週間前の音出しで、初めてミュージシャン、舞台監督他スタッフとの顔合わせ。

リーダーはだれかとの問いに、なぜか私が1歩前に出ることになり・・・そこには初めて目にする譜面が。外は台風で土砂降り、頭はボーとしながらもここは見栄の張りどころだと、内心必死になりました。たとえて言うなら、サバンナの草食動物のお母さん的な感じ!?

周りはみんなプロです。当然ですが、命懸けで取り組んでいます。私たちは素人もいいところです。ですが、FJSの名前を背負ってきているからにはきちんと仕事をしなければなりません。私は、ショービジネスの世界が大好きで、勉強していた時期もあり、裏方の気持ちも少しはわかります。ここにいるすべての人をがっかりさせたくない。その時最も強く感じた気持ちです。幸い、比較的新しく入団された3人の、特に真摯な態度のお蔭で、私の心は折れずにすみました。

譜面はなかなかそろいませんでしたが、早めにいただいていた音源が2曲あり、頼りはそれだけだったので、恐らくメンバー全員ソロが歌えるくらい聴きこんだことでしょう。でも、我々はコーラスグループです。併せてなんぼの世界です。もっとみんなで練習すべきだったと反省しています。取り組みが甘かったと。ベクトルを合わせるのって本当に大変です。でも、引き受けたからにはやらなければ。

ランスルーでは、返しが全く聴きとれないことの不安、目の前で生バンドが演奏しているうれしさ、(照明の暑さでメイクが崩れる心配?)ソデの舞監の反応はどうか・・・など、いろいろな思いが巡っていました。ですが、本番では、もう楽しくなってしまい、なんて幸せなんだ!と思いながら歌っていました。雰囲気は若山先生の写真で伝わると思います。(内緒ですけど実はみんな耳にティッシュを詰めていたんですよ)

今回は、主催者のお人柄と若山先生の威光で、バックコーラス隊には過分な扱い(という言い方はあまりよろしくないのですが事実です)をしていただき、また、舞監にもバンマスにも大変良くしていただきました。

多くのスタッフに助けられ、やっと成立したようなものですが、この一歩が次の一歩につながっていくように努力をしてゆきたいと思います。

このような、またとない機会をいただいたことを心から感謝しています。同時に、聴かせるコーラスを成立させることの難しさもあらためて学びました。今後又機会が与えられるようであれば、皆さんにも是非経験していただきたいと思います。

JAZZは素晴らしい。我々の取り組むジャズコーラスは本当に奥が深い。

幸せ体験をありがとうございました。

 沢村まみコンサート詳報
(2011/6/1受領)

在りし日の沢村美司子とまみの姉妹デュエット

    


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